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ヒメウスバシロチョウ北海道亜種(Parnassius stubbendorfii subsp. honnei)
ギリシャ 採集家 ドイツの昆虫学者
パルナッソス山 Stubbendorf氏 亜種 Hone氏
昆虫綱・鱗翅目・アゲハチョウ科・ウスバシロチョウ属
開長:52~57㎜
アムール、ウスリー、チベット、中華人民共和国東北部、朝鮮半島に産するヒメウスバシロチョウの北海道に産する亜種。
利尻島産のものは独立した利尻島亜種(Parnassius stubbendorfii ssp.tateyamai )とされる。
一見、シロチョウ科のチョウにも見えるが、列記としたアゲハチョウ科のチョウであリ、名前もややこしいため「ヒメウスバアゲハ」と呼ぶことがある。
本種は氷河時代の生き残りともいわれ、原始的な特徴をもった言わば「生きている化石」の一つ。
春にしか姿を見せない※スプリング・エフェメラルの一種であり、
幼虫はエゾエンゴサクやエゾキケマンなどのキケマン属を食草とする。
日本では本種が基本種のように紹介されているが、基準となった亜種が国外に存在するため、ここでは敢えて北海道亜種とした。
※スプリングエフェメラル・・・生物学用語で直訳すると「春の儚い命」。春限定で地上に姿を現す植物(カタクリ、エゾエンゴサクなど)を指す。例外として昆虫に用いる場合もあり、その時はチョウ類(ギフチョウ、ウスバシロチョウなど)に使い、同時期に現れるツチハンミョウ類等には使わない。エフェメラルはラテン語で「カゲロウ」を示し、期間限定の植物を寿命の短いカゲロウに例えたのだろう。
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