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ミズバショウ(Lysicthiton camtscatcensis)

単子葉類・オモダカ目・サトイモ科・ミズバショウ属

花茎:20~30㎝

葉長:40~100㎝

国外ではサハリン、南千島、カムチャッカ半島に分布し、国内では北海道、中部以北の本州に産する。

 

湿原などに群生する大形の多年草、抽水性、湿生植物。

 

春には白い仏炎苞(ぶつえんほう)が開くが、これは花弁のように見えて実は葉の変形したものである。

 

春を代表する山野草だが、他の季節も葉は残るため※「スプリング・エフェメラル」ではない。

 

ミズバショウの和名の語源は葉の形がバショウの葉に似て水生であることに由来。

 

ヒグマが下剤として本種を食べることがあるが、強力なアルカロイドを含有し人間の場合は深刻な中毒症状を起こすため、絶対に真似をしてはならない。

 

 

 

 

 

※スプリングエフェメラル・・・生物学用語で直訳すると「春の儚い命」。春限定で地上に姿を現す植物(カタクリ、エゾエンゴサクなど)を指す。例外として昆虫に用いる場合もあり、その時はチョウ類(ギフチョウ、ウスバシロチョウなど)に使い、同時期に現れるツチハンミョウ類等には使わない。エフェメラルはラテン語で「カゲロウ」を示し、期間限定の植物を寿命の短いカゲロウに例えたのだろう。

 

ギリシャ語:分離する衣服       ラテン語:カムチャッカの

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