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 現在、音威子府村内で観ることが可能なビッキの野外作品は、不完全ながらも北大中川研究林庁舎前に建つトーテムポール「思考の鳥」のみとなりました。しかし、かつては「思考の鳥」以外にも複数のビッキ作品が村内のあちこちで観ることができたのです。

 残念ながら老朽化が進み、現在では観ることの出来なくなった作品たちですが、ここではそんなビッキの野外作品について紹介します。

 音威子府駅 ※現在は建てられておりません。


 

オトイネップタワー

 1980年9月6日に、音威子府駅前に建てられたトーテムポール。

 上部から、

  • 啄木鳥=林業

  • 商工会・国鉄・農協のマーク、

  • 3本の支柱=過去・現在・未来

  • 牛=酪農

  • ビート・馬鈴薯=農業​ と、村の産業を表すシンボルだった。

 樹齢300年のヤチダモを北大中川研究林が提供。ビッキの他、「佐渡富士夫」氏、「高木美智男」氏、「佐々木美鶴」氏、「有田滋路」氏の4人がかりで制作し、ビッキが手掛けたのは牛の部分と言われている。

​ 元は高さ15mほどあったが、1990年4月に崩落。

 牛から下の部位は、エコミュージアムおさしまセンターが開館する2002年に、駐車場へ移設された。移設後、さらに老朽化が進んだため、2012年11月28日から、記念館の展示室「トーテムポールの木霊」に移設され、関連資料とともに展示されている。その他の部位は、記念館のD型ハウスに保存されている。

 

建てられていた場所:

〒098-2501
北海道中川郡音威子府村字音威子府509番地

音威富士スキー場 ※現在は建てられておりません。
 

スノータワー(1981年)

 1981年11月17日に、音威富士スキー場ロッジに建てられたトーテムポール。

 素材はアカエゾマツが使われている。崩落した年は不詳であり、残念ながら撤去される際にすべて埋め立てられてしまったという。なので作品は跡形もなく、現存はしない。

 

建てられていた場所:

〒098-2501
北海道中川郡音威子府村字音威子府200‐6

音威子府村トレーニングセンター ※現在は建てられておりません​。
 

             樹華(1983年)

 1983年10月14日に、音威子府村トレーニングセンター前庭にモニュメントとして建てられた。当館内で保管されている樹華とは別のもの。

 素材はヤナギが使われている。崩落した年は不詳であり、作品は跡形もなく現存はしない。

完成したばかりの「樹華​」

 

建てられていた場所:

〒098-2501
北海道中川郡音威子府村字音威子府180

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